従来型のうつ病とは?
従来、うつ病になる人の多くは「メランコリー親和型」「執着型」タイプと言われてきました。極端に几帳面で、まじめで責任感が強く、仕事熱心なタイプです。リストラ旋風の吹き荒れた90年代にうつ病になった中高年の多くは、こうしたタイプの人たちでした。
寝食を忘れて頑張ってきたのにリストラの対象にされてしまった人たち、人手不足と時代の流れの変革の中で、エネルギーを使い果たした人たちです。
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このうつ病には自責感が強い人が多く、なすすべのない事象に対しても、「自分のせいだ」と思いこむ傾向があります。
「現状を打開できない自分は、生きている資格がない」というように、極端に自分を責めて憂うつを深めるが、このタイプです。
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うつ病の常識が崩れ始めている!?
ところが、このうつ病の常識が近年崩れ始めているのです。それが10代~30代の若年層に多い「現代型」「ディスチミア親和型」などと呼ばれるうつ病です。
このタイプの人は、そもそも頑張ることや努力することに消極的で、無気力な傾向があります。
毎朝同じ時間に起きたり、毎日会社に行くなど、社会人として守らなければならない規範をストレスに感じ、それを続けることもうつの要因になります。
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自己愛が強く、プライドも高いため、ちょっと上司にたしなめられたり、意に介さない仕事をさせられるだけで、憂うつになります。
さらに、他罰的傾向が強く、「会社が悪い」「上司が悪い」「親が悪い」というように、周りを責めることで苛立ちと憂うつを深めていきます。
秩序を守れず、無気力、逃避的で他罰的。それが現代型など若年層に多い新しいうつ病の特徴です。
つまり、90年代に多かった従来型のうつ病とは、正反対の特徴を持ちます。
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